ORIYAMAKE

循環狩猟・地方観光について考えをまとめるブログ/瞑想登山家/秋田県北秋田市・森吉山麓モロビの里に生息しています。

森吉山麓を日本で狩猟免許をとるための研修地に

2019年の活動方針

まずは森吉独自のライフスタイルを見せたいという気持ちは変わらないです。ターゲットはオーストラリア人を想定していましたが、それを少し変えてみようと思っています。もっと楽しい体験を提供していきたいからです。その体験とは何か。

【一緒に銃を持って山に入り、日本の狩猟文化を体験すること】

上記に尽きるのですが、今まではそんなことは無理だろうと最初から諦めていました。でもターゲットを変えて情報を適切に届けることで実現できるかもしれないと思い直したのです。まずは観光マーケティングの視点から、これまでのFIT層から更に目的が定まっているSIT層の増加に着目しました。そしてVFRという存在。Visiting Friends and Relativesの頭文字で旅の目的を友人、親族訪問としている外国人観光客を指します。

 

実はこのようなお客さんが当宿には多いのです。目的はビシッと定まっていて、日本の田舎を体験したい。グループで移動。JRパスを活用。そんな方たち。ターゲットに絞って良いのかどうかは結果を見てみなければ分かりませんが、これまでの経験から【東京で働いて住んでいる外国人が、本国から友人を呼んで一緒に日本文化を紹介体験する旅】を実行している人が多かったので、それをこれから計画している人たちに売り込みたいなぁと思っています。日本で5年くらい働いている30歳未満の人を想定。1日目から3日目までは東京観光、それから新潟等に1泊、東北の田舎に2~3泊、最後は北海道というコースが定番のよう。これだと今までの体験でネックだった通訳問題も解決されます。在日歴が長い人が日本語も母国語もできるのでスムーズに内容を伝えてくれますし、日本人ですら体験したことのない伝統的な日本文化を知ることで満足度が急上昇。今年は初めて日本に来たという方も多かったですが、彼氏か彼女のどちらかが日本人という方や、東京で就労ビザで働いているというグループが何組かいらっしゃって、とてもとてもこの地域や、この宿にマッチしているなぁと思った次第です。

 

そこからもう一歩踏み込んで、究極の体験「銃を持って一緒に歩く」に近づけるにはどうしたら良いかと考えました。パッときて、すぐに帰ってしまう短期の訪日外国人には難しいことですが、就労ビザで働いている在日外国人ならば、銃の免許を取得する時間も充分にあるのではないかと考えました。そして調べてみたところ、外国人でも狩猟免許を取得したいという需要はあるようで。しかしながら、取得については英語の説明や教科書は皆無で、かなりハードルが高いことが分かりました。

 

それならば、自分たちで英語版の講習ビデオや、解説本の制作をすればいいじゃないかということで、今からその準備に入らねばとワクワクしているところです。森吉山麓イコール、訪日外国人にとって、日本で狩猟免許を取得するための研修地という認識になってもらえたら最高だと思います。そして、在日外国人が研修で何回か北秋田に訪れて、東京で狩猟免許を取得した後も、秋田県で狩猟者登録をしてもらい、本国から遊びにきた友人と一緒に山を歩き、その在日外国人が授かった獲物で食事をすることができたら、私が目標にしていた「一生忘れることのできない山歩きプラン」になるのだと思います。

 

2018年は外国人労働者の受入についても多くの議論がありましたが、猟友会だって外国人を受け入れていかなければいけない時代になると思います。外国人の狩猟者によって、森吉山麓の環境が維持される未来もあるかもしれません。それほど野生鳥獣の被害は深刻な状況でもあります。私はこれから「在日外国人向けの狩猟インストラクター」となって、手続きの補助やアドバイスを行っていけたらと思います。北秋田市の森吉地区を研修地プラス、最初の猟場として観光商品化できるように、まずはどんなハードルがあるのか把握しないといけないですね。まずは北秋田市に赴任してきているALTの先生たちに相談してみよう。それから在日外国人向けのメディアを調べて…っと。

この結果がでるまで、おそらく最低3年。焦らず少しずつ進めていく所存です。

ひとり勝ちしない宿 地域全体を引っ張り上げる力を付けたい

観光・体験(短期の旅行)というアプローチでは他地域に差がありすぎるので、人生を変えるような衝撃を与えられる「本物」で勝負するしかないと常々思っています。北秋田は遊びに来るところではなく、暮らすところ。そう考えた瞬間に腑に落ちた気持ちがしました。自然と対話し、自分の人生を見つめ直せるところ。観光という切り口では見えなかった、もうひとつの農山村のすがたです。この地域を目指して訪れてくれる全ての人が幸せになりますように。