ORIYAMAKE

循環狩猟・地方観光について考えをまとめるブログ/瞑想登山家/秋田県北秋田市・森吉山麓モロビの里に生息しています。

山のクルミと熊の話

今日は集落のおじいちゃんから、熊の習性をひとつ聞いた。

熊は雪が降ると冬眠することは誰でも知っているけど、その更に詳しい時期までは知らない。というか、熊が近くにいる状況でなければ知らなくても良いことだ。

でも我々、山里に住む人には重要なこと。

今日聞いた話では、熊が山のクルミを食べているかどうかで、熊の冬眠が早いか遅いかが分かるらしい。クルミは基本的には不味い食べ物だ。殻が硬くなって、実が熟してくると美味しくなるが、熊が食べられるのは殻が硬くなる前の青臭くて苦い時期。そのクルミを食べているということは山に食べ物が少ないということで、クルミが山にいっぱい落ちていれば、他に食べるものが豊富で熊がクルミを食べる必要がないという判断材料の一つになるらしい。

でもどちらの方が、冬眠が早いのだろうか。山に食べ物が豊富だと、すぐにお腹がいっぱいになって、早めに冬眠してしまうそうな気もするが、実際は逆だ。クルミが沢山食べられている年、山に食べ物が少ない年の方が冬眠が早いとのこと。11月15日から熊猟の時期になるが、年によっては11月15日の時点で既に冬眠している熊もいたそうだ。熊は山を歩いても食べ物がなく消耗するだけだと判断して、初雪が降るか降らないかの時期に冬眠を選択する。なるほど。

そうなると、全く熊が獲れなくなって、行政は熊の獲りすぎを懸念して翌年から自粛を呼びかける。でも実際は、熊の数が減っているだけではなくて、表を歩いていないだけだったりもするそうだ。熊の捕獲の数だけで判断できないと勉強になった。山の状態を観察し、総合的に判断しなければ熊の数はよく分からない。

また新しい話を聞いたら記録していこうと思う。