ORIYAMAKE

瞑想登山家/秋田県北秋田市・森吉山麓モロビの里に生息しています

これからの目指すべき姿は「お客様」のいない観光地域

おもてなしの名の下に犠牲にされているもの

日本人の心、おもてなし文化がもてはやされる昨今の観光。
食事をしようとお店に入ると、笑顔で出迎えられ、お茶が出され、
気持ちよく注文を聞いてくれる。当たり前になってしまった観光の光景だ。

「でも、それってどうなんだろう」と考えた。

私の一番心に残っている観光体験は、ありふれた店での食事よりもハプニング的に仲良くなった現地の人との食事であったり、メニューには載っていない、いわゆる裏メニューを食べたときの方が印象に残っている。旅行者、お客様扱いされずに対応してもらったときの方が嬉しいし、また行きたくなると思う。

今回は、それを地域でどのように考え、
どう実践していくかについて、概要の部分。


地元の人と旅行者が仲良くなる

地域活性化伝道師の木下斉さんもこう書いている
【ガイドブックを持たずに、地方都市に知り合いを作るってのが一番地方都市を楽しむ方法】

 

まさにその通りだと思う。たまたま知り合った人と、たまたま食べたもの、したことが一番美味しい、一番楽しい。


お客様の壁

現在は、それが「貴重」な体験となっている。
本当に柔軟で豊かな旅行体験をしたいならば、自ら地元の人に声をかけ友人をつくることが一番だが、縁もゆかりもない土地で友人をつくることは、かなり難易度が高いのではないだろうか。しかも接客をする側はそんなサービスをしたところで、お金にもならないし、面倒くさい。

 

「お客様」から地域になくてはならない人へ

そこで私が提案したいことは「お客様扱い」をやめるために、接客をする側がお客様から別のものへと旅行者の役割を転換して考えるという方法である。例えば、商品や施設、サービスのモニター調査員としての役割。
もちろん、旅行者本人にはそのつもりがなくても良い。接客側の心構えとしての話。何が良いと感じて、何が悪く感じたのか、聞いてみる。それだけでも、今までの近寄りがたい関係性から一歩進む。

また、旅行者を地域の宣伝担当者、営業担当者として捉えるのはどうか。
接客側は従来のお客様をおもてなすだけに留まらずに、その先までも見据えなければならない。旅行者を宣伝担当者、営業担当者へ育成するためには、自身の奥の奥の手までも使う必要があるだろう。そしてこう考える、その接客側の労働の対価として、1,000円を旅行者からいただき、旅行者へはモニター協力代や広告宣伝費として1,000円をこちらから支払っているのだ、と。それでプラスマイナスゼロ。無料とは天と地ほどの差があるのではないだろうか。

 

つまり、地域にとって旅行者にお金を落とす以外の機能を盛り込むことでお客様の壁を取り払い、地域に必要な人財へと変えることができるのではないかということ。そしてそれが、地元の人と旅行者をより強く結びつけ、その土地ならではの体験がしやすくなり、地域のことを好きになってくれるチャンスが増えていくのではということである。


地元の人と旅行者を結ぶ役割

そのために重要な役割が、旅行者と地元の人々をつなぐ仕事。
いつでも地域の裏メニュー(お金を対価に経験することができないもの)に触れられる環境を保有し、即座に提供できるようにしなければならない。
その役割の人は、地域の膨大な人財バンクデータを保有していることだろう。
多種多様なニーズに対応し、かつディープな体験を提供する。

時にコンシェルジュ、時にネゴシエーター、時にコーディネーター、
時にパートナー、しかし要約するとフレンド。

私が目指す人の姿でもある。

 

地域をまるごと好きになってほしい

地元の人と旅行者が仲良くなって、地域をまるごと好きになってほしいという思い。

そして、これからのローカル観光が生き残っていくために検討を進めていきませんか?