ORIYAMAKE

瞑想登山家/秋田県北秋田市・森吉山麓モロビの里に生息しています

世界一周をした友人から教わったこれからの観光業

考える旅行者の時代

世界一周を旅した友人からLINEでこんなメッセージをいただいた。

「ふむふむ、長期滞在者を呼び込むためには、彼らが興味を持ちそうなコンテンツを用意すれば良し。後は勝手に旅人が遊びを考えてくれるよw」

ハッとして、グッときて、パッと目覚めた。
恋に落ちたわけではない。
今まで考えていた観光メニューは、旅行者を木偶人形かマネキンに置き換えても成立するものばかりではなかったか。
旅行者、観光客は人間である。旅行者、観光客よりも私たちの方が面白い、価値のあるメニューを考えることができるという前提は間違えていると気がついた。思い上がりである。

旅行者につまらないと思われたくないばかりに、あれやこれやと用意していたことが、彼らを思考停止に追い込み、広がりの可能性の芽をつぶしていたのだ。高度成長期時代に生み出された消費者を思考停止にしてしまえメソッドが今の観光業界にも根強く残っている。旅行者を思考停止にしてしまえば、面倒くさくないし、儲かる。

今までの方法では「考える旅行者は面倒くさい客」になってしまう。
枠からはみ出し、勝手な行動をし、好き勝手にものを言う。それをどう捉えるかで、今後の方向性が決まっていくのだろう。抑制するのか推進するのか。考える旅行者に対応するためには、考える宿主、考える店主、考えるタクシー運転手、考える市民にならなければならない。マニュアルのない、柔軟な対応が必要となる。

さらに、一番大事なコンテンツ。
ここでは、コンテンツ=物語と考えたい。地域特有の物語が、考える旅行者を惹き付ける。我々の役目は、物語を用意するところまでで良いのではないか。そのあとは、旅行者に合せて変化、対応させていく。これが、一番大変で、一番面倒くさい方法。一番不安でもある。

しかし、旅行者と我々との間でコンテンツ(物語)を共有することこそが、本当の交流ではないか。人は物語を求めて旅をする。その本質を見つめ直してみたい。